ほら、オシャレって大事じゃない
僕の父は失業者だ。
毎日昼夜と働いて、日銭を稼いでいる。
父は勤め人時代、一企業の部長をしていた。
母は父の周りの目を気にしない身なりに心底腹を立てていた。
今思うと、みっともない格好の、
いかにも非モテ感が許せなかったのかもしれない。
実際非モテだっただろうし。
うん、きっとそうだろう。
母親は結婚したことをいまでも悔やんでいる。
部長まで登りつめても上がらない給料のことで喧嘩をして、
冴えない男と結婚したことで後悔をして、母親はとても疲れている。
傍目からみてもかわいそうだ。
勤め人ではお金が増えないことを知った父は
50になろうかという歳になって、
家族に相談もせずに単身起業した。
そして、借金を抱えて戻ってきた。
お金もないし、雄としての魅力もない大黒柱がそこにはあった。
母親が消えて無くなりそうに見えた。
僕は付き合っている女性を高められるような人を目指そう。
母が好きな僕はシンプルにそう思った。
（マザコンなのかもしれない）
そう思いながら大学に通うようになった。
彼女が誇らしく思えるような男性にはなろうと思った。
僕はオシャレに狂った。
お金が信じられないほど飛んでいった。
たくさんバイトしてお金使って、服を買う。
そうしてだらしない体をした僕と、
大量の服が家には存在するようになった。
その後、程なくして僕は振られた。
いや、オシャレってそうじゃないんだ。
振られたこととは関係ないかもしれないが、
僕はオシャレをはきちがえていた。
オシャレってブランド品を身につけることではない。
きちんとした身なりを整えて、清潔感を漂わせる。
これだけなんだ。
だって僕たちだって女の子を見るとき、
ブランド品を身につけているかなんかより、
清楚で巨乳、みてるのはこういうところだ。
マッチョで爽やか、ここを目指すだけ。
マッチョになりたくない人達。
心配しなくてもなれないから大丈夫。
みんな筋トレをやろう。
今かかっているのはプロテイン代¥3000/月
以前よりかなり安く済んでるし、女の子からの反応も良い。
彼女に割ける時間は少なくなったけど、筋トレをしていることに対する彼女の満足度もかなり高い気がする。
これはさいきん届いたプロテイン。
あまりの量に驚愕して足との比較写真を撮った。
輸入品。
