多動力を読んで
昨日は福ビルのカフェ【https://fanfunfukuoka.com/town/43401/】でコーヒーをすすりながら多動力を読んで来た。コーヒー【¥300】を買うだけでそこの本が読み放題なのはとても感動した。
そこで今話題の【多動力】を読んで来たわけだが、なるほどと思う内容が多かった。マルチタスクで同時にやって行くことが強みになるんだな。飽きやすくても構わない、みたいなね。
だけど僕は、この本を読んだ僕の指導教員が以前にも増して理不尽さが増した気がするのだ。前から理不尽なことは多かったが、最近はこれが顕著になって来た。多分これを読んだからだ。毎週言っていることはコロコロと変わり続けるし(僕らの研究の軸が定まらない)、毎日どこかに出かけていて、質問ができず結果進捗が産まれない。自分で考えて進めてみるけど、ゼミでは先週と違うことをやらせようとする。僕らはこのころの中で呟く。「こいつアホか」。また、教員彼自身も自分の身が忙しすぎて様々なところとの研究の〆切に追われる毎日。
彼は研究費を取って来るために、研究テーマを訳のわからない近未来的なかっこいい名前にして、結果訳のわからない研究を謎の報告書に仕上げる作業を繰り返している。その研究の一端を僕ら学生が担ぐ。人類への貢献などあったものではない。彼は【多忙力】を身につけている。
【多動力】は本人がたくさんの方向に働きかけることだと解釈したい。1つ1つの方向に対しては一貫性を持ち真摯に対応することが大事だと。ましてや、研究教育機関の人間が訳のわからない【多忙力】を振り回すための理論ではない。
ましてや、研究者とは【多動力】とは逆の、周りを顧みず1つのことをしっかりやりきることを是とする数少ない生き物なのではないか。彼は研究者には向いていない。